完全犯罪などこの世に無いと思う・・・。
この物語には最後で逃げ切ったように書かれているが、まだ続きがあるような気がしてならない。
読み終わったのに、読み終わっていない感じがする(読後の余韻とはちょっと違う)。
まだまだ主人公の人生の最後まで追っかけてしまいたくなくなるような小説だった。
読んでいて、後半あたりからどうやって捕まるのだろう、という感じで読んでいたが・・。
主人公のトムはかなり性格(性癖?)がまともでなく、そんな人間が平然とウソを並べ立てて犯罪を隠し通してしまうあたりが、最近の常識はずれな事件の数々に似てるような気がして、もしこれが書かれた1954年に著者が現代を予見していたなら、それはそれでスゴイ小説なんだなあと思った。
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