2010年3月28日日曜日

台南

 以前、運転手の林(リン)さんが、台南には古い建物が残ってて面白い所だと言ってたことを思い出し、新幹線(台湾高速鉄道)で日帰り旅行してきました。

【孔子廟(コンツーミャオ)】

 
 台南の孔子廟は台湾最古のもので、明の鄭成功が儒学を広めるために建てたアカデミックな場所です。そんな孔子廟の前では小学校の運動会が行なわれてました。この小学校、なんと名前が「成功國民小学校」!みんな将来、大成功やな。
 そんな運動会の様子を、道路を挟んだ向かいにある「副記肉圓」というお店で眺めながら、肉圓(ローユエン)を食しました。肉圓とは小さな肉まんみたいなのに独特のたれをかけた台湾のおやつです。



 孔子廟の敷地に入ると、このような古い門と大きな木が茂り、運動会の賑わいも少し遠のきます。



 更に中に入ると、この静寂・・・。ここには、孔子とそのお弟子さんたちが祀られているのです。


 大成殿です。この雰囲気は首里城になんとなく似てると感じました。



 「忠節」?岐阜市か?(違うやろ!)



 孔子廟を出た路地にいた小さいヤツら。


 この界隈は古い建物が残っており、まるで「明治村」のようです。これは警察署。


 こちらは消防署。台湾も消防は119です。



 これは、変な看板。「AV裏ビドオ」って何よ?




【赤嵌楼(ツーカンロウ)】

 お昼は赤嵌楼近くにある、その名も「赤嵌担仔麺(タンツーミェン)」で頂きました。担仔麺は台南発祥の麺料理。ニンニクとパクチーが効いててスープ有り・無し共においしかったです。このほかにも、もち米を固めた「米糕」や、蝦捲、あと名前を忘れてしまいましたが茶碗蒸しみたいなのを食べました。
 天気が良く、のどが渇いたので台湾ビールもクイっといただきました。良い気分です。



 赤嵌楼です。日本の江戸時代初期ごろ、オランダ商人が台湾にやってきてここを拠点としました。そのときの名前は「プロビンシア城」。オランダが去った後は、明の鄭成功がここに政府の中心を置き、「赤嵌楼」となりました。土台はオランダ時代、上物は中国「明」の時代が乗っかってる珍しい史跡です。

 中国大陸からの観光客や、日本人、そのほか外国人もたくさん訪れていました。


 建物の内側はこんな感じ。でも復元されたものなので、展示品は台南の観光案内など、いろんなものが置いてありました。



 これはオランダ時代に築かれた土台の発掘場所。本物の遺構はこれです。でも、ここにはあまり観光客はいませんでした。





【安平古堡(アンピングーバオ)】

 赤嵌楼からタクシーで移動し、「安平古堡」へ行きました。こちらもオランダが「ゼーランジャ城」として要塞を作り、その後、明が入ったものです。
 周りには出店がいっぱい並び、臭豆腐のにおいが立ち込め、台湾の観光地に有りがちな風情いっぱいでした。



 鄭成功像。中華系の人々にとって、誇りなんですね。大人気です。



 しかし、ここの一番の見どころはこの古びた「壁」。これこそ、1600年代に築かれた城壁なのです。

 城壁の裏に廻るとこんな感じ。今では海岸線は2kmほど離れてしまってますが、当時は海辺に建って、外敵を防いでいたのだそうです。



 さて、安平の名物といえば、海鮮だそうで、エビとカキのお店が並びます。これはエビせんべいの店。試食したのですが、なかなかおいしかったです。


 「陳家蚵捲」というお店で、カキの春巻きと、カキ焼をいただきました。カキくさくなく、淡泊な風味でした。



 この界隈は河口に近く、このように運河があり、歩道も整備されてて散策にはうってつけの場所でした。なんとなく天王洲アイルっぽいな・・・。

 「自転車で運河にダイブ注意」標識!?そんなヤツいるのか?


     

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