2011年10月8日土曜日

まとめて4冊

8月~9月にかけて読んだ本のなかで特におもしろかった4冊を一気に記録しておきます。



まず1冊目と2冊目は・・・
「家日和」
「我が家の問題」
奥田英朗著

ポッドキャストの「books A to Z」を聴いでいるのですが、そこで紹介されてた本。いくつかの話がオムニバス形式で載ってる短編集です。例えば、ダンナが会社をリストラされて、奥さんの代わりに家に入って家事をするのだが、これが意外に性分に合ってたみたいで、クビになった後のほうがイキイキしはじめた・・・みたいな物語が入ってます。
これ読んでて、もし自分も今会社をクビになったら、この話に出てくるダンナさんと同じくウキウキしながら子守りやお買いものに行ってしまうのではないか?と、縁起でもないことを想像しまいました。
なんとなくリアルなので、☆☆。






なぎさホテル 伊集院静著 小学館




かなり昔、湘南の海沿いに立つ古いホテルが廃業して取り壊されるというニュースを見たことが有りました。その記憶が残っていたせいでしょうか?本屋でこの本の表紙を見た瞬間、すっと手に取り買ってしまいました。著者が小説家になるちょっと前の数年間、奇跡的に出会ったこのホテルと、そこに働く人々と過ごす時間が描かれてます。少しセピア色のフィルターがかかったような映像が目に浮かぶ・・・そんな感じの描写にひきこまれます。
この著者の小説を実はまだちゃんと読んだことはないのですが、雑誌やTVで語る様子や、「大人の流儀」での持論になぜかひかれてしまいます。自分には全く無いアウトロー的な感じがあるからかもしれません。




大誘拐 天藤真(てんどう しん)著 創元推理文庫



これはおもしろい!こんなに常識外れの展開が続いて、いったい最後はどうオチがつくのか?と心配になるくらい読み手の思惑を外してくれます。テンポよく、痛快で、久々にミステリーではまりました。こんなに熱中したのはエラリー・クイーンやアガサ・クリスティ以来ですね。
実はこれもポッドキャストで知った本です。「books A to Z」でおもしろいと言ってる本はホントにおもしろいので、今後も益々チェックすることでしょう。☆




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